ある日突然、成長を見る「人材育成の醍醐味」
3. ちょっとした成功の瞬間が訪れ、成長曲線を描く
部下とのやりとりの中で、思わず、
「あれ、どうした、すごいじゃないか」と思う瞬間に出会います。
これが人材教育の妙味というか嬉しい瞬間でもあります。
「なんか、つまらないなぁ!何も言うことがなくなった」と部下に笑顔で言ってあげてください。
その言葉を聞いた部下の方は、必ず照れながら、頭を掻きながら、またハニカミながら笑顔で返してくれます。
人材育成の醍醐味は、こんな瞬間に出会うことなのです。成長を共に喜び合うことなのです。
これが大切な思い出になります。
一方、部下の方にとっては、怖い上司であっても、苦手な上司であっても、成長した自分を喜んでくれている、ほめてくれているという瞬間に出会うことで、勇気と希望が湧いてきます。
そうは言っても、また失敗するかもしれません。しかし、一度、成長できる自分を知った人は、必ずリベンジして成功しようとします。こうした部下は、必ず成長曲線を自ら描きます。
人材育成には、「成長する瞬間」が必ずあると、リーダーは思い続けることが大切です。
この「成長する瞬間」はいつ現れるかわからないのですが、この瞬間を能動的にあきらめず待つ姿勢、成長させようとする情熱を注ぎ続けると、必ず現れるから不思議です。
何度もこの瞬間に立ち会うことができれば、リーダーである自分自身の成長も促してくれます。
多くの仲間から忘れられない先輩という称号を与えられ、いつまでも大切に扱われるのです。決してお金では買えない貴重な体験は、死ぬまで続きます。
人材育成という仕事の「価値」を
しっかり胸に刻んで取り組んでいきましょう